待遇と環境

タクシードライバーにノルマはある?現役ドライバーが解説



タクシー業界へ転職を考えている人
タクシー業界へ転職を考えている人

「タクシードライバーにもノルマはあるの?」
「歩合制なうえに、ノルマがあると大変そう…」



本記事では、このようなお悩みを解決していきます。



✔️ この記事を読むと分かること

  • タクシードライバーにノルマがあるか
  • ノルマに近い「足切り」について
  • タクシードライバーの給与体系について


✔️ この記事の信頼性

Twitterアカウント(@shota_thanks)

この記事を書いているわたしは、タクシー歴5年の現役ドライバーです。

わたしは、完全歩合制のタクシー会社で働いています。



結論からいうと、基本的にはタクシードライバーにノルマはありません。

しかしながら、ノルマに近い「足切り」というものがあります。

この記事では、タクシー業界に身をおくわたしが、足切りやタクシードライバーの給与体系について詳しく解説しています。

タクシードライバーにノルマはある?

基本的にタクシードライバーにノルマはありません。

しかしながら、ノルマに近い「足切り」というものがあります。

足切りはノルマと同じだと考えている方がいるかもしれません。

しかしながら、わたし自身は、足切りをノルマとは違う捉えかたをしています。

これから、ノルマと足切りの違いを解説していきましょう。

ノルマと足切りの違い

ノルマとは、達成しないといけない仕事量や成果のことを言います。

それに対し、足切りとは一つの売上げの基準にすぎません。

例えば、ノルマと足切りがそれぞれ2万円に設定されていた場合、それを達成出来たときと出来なかったときどうなるかで比較してみましょう。

達成できたとき達成できなかったとき
ノルマ達成して当たり前 会社から職務を果たしていないと評価される
足切り給料が増える給料が減るだけ

ノルマと足切りの違いは、達成できなかったとき、職務を果たしていないことになるかどうかです。

足切りは達成できなくても、タクシードライバーとして職務を果たしていないことにはなりません。

タクシードライバーが職務を果たしているかどうかは、お客さまを安全かつ快適に目的地までご案内できているかどうかで、売上げとは別の話しなのです。

タクシードライバーの足切りとは、あくまでも売上の基準の一つで、ノルマとは異なります。

足切りがないタクシー会社もある

足切りがないタクシー会社も存在します。

足切りがないと、売上げのプレッシャーが少なくのびのびと乗務できるかと。

ただし、足切りがないとはいえ、歩合制だと売上が少ないと給料が下がるため、手放しで安心することはできません。

足切りがないタクシー会社を選ぶことは一つの選択肢にはなりますが、歩合率や平均給料なども含めトータルに考えたほうがいいでしょう。

タクシードライバーと足切りとの関係

タクシードライバーにとって足切りは、乗務したときにまず達成したい売上げの基準。

なぜなら、足切りが達成できないと、給料が減ってしまうからです。

足切りが達成できないとどうなる?

足切りが達成できないときの取り扱いは、タクシー会社によって異なります。

足切りは、月間の売上に対して設定されているタクシー会社もあれば、日ごとの売上に対して設定されているタクシー会社もあるようです。

わたしが働いているタクシー会社では、日ごとの売上げに足切りがありますが、足切りが達成できないと次のような扱いになります。

  • 歩合率がさがる
  • 勤務達成にならない
  • ボーナスが減る


しょうた
しょうた

足切りが達成できないと、給料に響きますね。
これから、上記の3つについて解説していきます。


歩合率が下がる

わたしが働いているタクシー会社は、完全歩合制ですが、足切りを達成できないとその日の歩合率が下がります。

歩合率とは、売上に対して給料が発生する割合のことです。

例えば、歩合率が50%のタクシー会社で、売上が25,000円だった場合、給料は次のように計算されます。

25,000円(売上)×50%(歩合率)=12,500(給料)


足切りが達成できず、歩合率が下がるとそれだけ給料も下がることになります。

歩合給に固定給が組み合わされた一部歩合制のタクシー会社では、足切りが達成できない場合、歩合給が無くなり固定給のみになるようです。

完全歩合制でも一部歩合制でも、給料が下がることに代わりはありません。

勤務達成にならない

わたしが働いているタクシー会社では、足切りが達成できなかった日は、勤務達成になりません。

勤務達成にならないと、その日は出勤したことになりません。

わたしのタクシー会社では、月間の勤務日数が少ないとボーナスが下がることがあります。

足切りが達成できず、勤務達成ができない日が続くとボーナスに響くため、要注意です。

ボーナスが減る

わたしが働いているタクシー会社では、売上に応じてボーナスがもらえます。

売上の数パーセントが積み立てられてボーナスになるわけですが、足切りが達成できかった日の売り上げはボーナスに反映されません。

例えば、月間の売上が70万円でボーナス率が8%だったとすると、ボーナスは次のように計算されます。

70万円(売上)×8%=5,6000円(ボーナス)


70万円に含まれるのは、足切りを達成した日の売上のみです。

極端な例を言うと、一日も足切りを達成できなかった月は、ボーナスがゼロになってしまいます。

とはいえ、タクシー会社によってボーナスがある会社とない会社があり、ボーナス制度も様ざま。

足切りを達成しないと給料が下がることは、どのタクシー会社でも共通しているようです。

コロナ渦で足切りあると大変?

新型コロナの流行前は足切りは達成してあたりまえ。それ以上に売上を伸ばしてたくさん稼いでいたドライバーが、わたしの周りでも沢山いました。

しかしながらコロナ渦では、足切りを達成できない日が続いたことがわたし自身もありました。

飲食店への時短営業の要請や外出自粛でタクシー利用客が減っている中で、足切りを達成する難易度が上がっているからです。

この記事を書いている2021年12月は、一旦コロナが落ち着いているため、タクシードライバーは足切り以上の売上をあげれるようになっています。

再びコロナの波がきて外出自粛要請などの規制が始まると、タクシードライバーの売上もまた下がってしまうことになると予想ができます。

タクシードライバーの給与体系について

タクシードライバーの給料は、歩合制が基本にあります。

歩合制とは、タクシーでの売上に応じて給料が決まる仕組みです。

この歩合制をベースに、タクシードライバーの給与体系は大きく2つに分かれます。

  • 完全歩合制
  • 一部歩合制
しょうた
しょうた

これから、この2つの給与体系について解説していきます。

完全歩合制

完全歩合制は、歩合給のみの給与体系です。

やればやっただけ給料が増えるため、売上に対してモチベーションを感じやすいですが、反対に売上が少ないとその分給料が減ってしまうのがデメリット。

例えば、月の売上が70万円で歩合率が50%のタクシー会社では給料は下記のように計算されます。

70万円(売上)×50%(歩合率)=35万円(給料)


歩合率はタクシー会社によって様ざまです。

売上があがりやすく、歩合率が高いタクシー会社ほど、稼ぎやすいわけですね。

完全歩合制が不安なかたには、次に説明する一部歩合制のほうがおすすめです。

一部歩合制

一部歩合制とは、歩合給に固定給が加わった給与体系です。

一部歩合制のタクシー会社では、つぎのように給料が計算されます。

売上×歩合率+固定給=給料


固定給によって最低限の給料が保証されながら、売上が伸びると歩合給が増えるため、バランスがとれた給与体系だといえるでしょう。

タクシードライバーは勤務形態によって、勤務時間や稼ぎやすさが変わる

タクシードライバーは、勤務形態によって働く時間帯や勤務時間が異なります。

どの時間帯に働くかや、勤務時間によって、タクシードライバーの売上が変わってくるのです。

したがって、どの勤務形態を選ぶかによって稼ぎやすさが変わります。

タクシードライバーの勤務形態の勤務時間と給料の目安は、つぎのとおりです。

勤務形態ごとの勤務時間・給料の例

勤務形態働く時間帯勤務時間給料の目安
隔日勤務8時~翌4時20時間25~43万円
夜勤18時~4時10時間30~48万円
昼勤7時~17時10時間24~32万円
昼夜勤昼勤と夜勤を交互に繰り返す10時間25~36万円

夜勤を選ぶ稼ぎやすい

タクシードライバーの勤務形態で最も稼ぎやすいのは、夜勤です。

タクシーで長距離の利用が多い夜間をメインに働くからです。

わたし自身も夜勤で働いた経験がありますが、5,000円以上タクシーを利用されるお客さまの乗車があり、昼間働くよりも稼ぎやすいと感じました。

しかしながら、新型コロナの流行以降、飲食店の時短要請や外出自粛要請がだされると、タクシー利用客が激減した時期もありました。

この記事を書いている2022年1月は、緊急事態宣言が出されておらず、タクシーの売上は戻りつつあるようですね。

基本的にタクシーで稼ぎやすいのは夜間ですが、新型コロナの波や社会情勢によって変わる可能性はあります。

タクシーでは隔日勤務が一般的

タクシードライバーの勤務形態として一般的なのは、隔日勤務です。

隔日勤務は、一回の乗務時間が20時間程度と長いため、勤務した翌日は明け番といって必ず休みになります。

明け番と公休日を合わせて月に18日前後が休みです。

20時間程度働いた翌日の休みを「休日」と呼べるかどうかは、正直ドライバーのなかでも賛否両論あります。

しかし、人によっては、体が慣れれば楽だし自分の時間が沢山とれるという声もあるようです。

隔日勤務は、売上が伸びやすい夜間の時間帯も働くため、稼ぎやすさとプライベートな時間のとりやすさとバランスがとれた勤務形態だといえるでしょう。

まとめ

タクシードライバーには基本的にノルマはありません。

ですが、ノルマに近い「足切り」があるタクシー会社が多いです。

足切りは、達成できないと給料が減ります。

ですが、足切りを達成できなくても、職務を果たしていないことにはなりません。

この点が、ノルマとは異なるところです。

参考までに、わたしが働いているタクシー会社では、足切りを達成できないと次のような取り扱いになります。

  • 歩合率がさがる
  • 勤務達成にならない
  • ボーナスが減る


しょうた
しょうた

要するに、足切りが達成できないと、給料やボーナスが下がってしまうわけですね。



タクシー業界には足切りがないタクシー会社もありますが、ほとんどのタクシー会社では足切りがあるようです。

足切りがあるなしに関わらずタクシードライバーの給料は歩合制が基本なので、売上が少ないと給料が下がります。

まずは、稼ぎやすく平均給料が多いタクシー会社を選ぶことが必要です。

特に未経験者のかたがタクシードライバーに転職するときは、会社選びがとても大切です。

こちらの記事では、現役ドライバーであるわたしが、自身の体験を踏まえて、失敗しないための転職方法を解説しています。良かったらご覧ください。

>>未経験からタクシードライバーへ転職する方法。現役ドライバーが解説

-待遇と環境