
「タクシー運転手の平均年収が知りたい」
「タクシーの給料体系はどんなかんじなのかな?」
この記事を読むと分かること
- タクシー運転手の平均年収が分かる
- タクシーの給料体系について分かる
この記事の信頼性

しょうた(@shota_thanks)
この記事を書いているわたしは、タクシー歴5年目の現役タクシー運転手です。運行管理者の資格も保有しています。
この記事ではタクシー運転手の平均年収や、給料体系について解説。
わたしが所属するタクシー会社の実例もご紹介しますね。
タクシー運転手の平均年収はいくら?

令和元年の全国のタクシー運転手(男性)の平均年収は、360万3,800円でした。
おなじ年の全産業労働者(男性)の平均年収は560万9700円に対して、タクシー運転手の平均年収は200万5,900円少ないことになります。
また、タクシー運転手(男性)の令和元年6月の月間給与の平均は28万4,000円でした。
タクシー運転手(男性)の平均年収は、全体的な労働者の平均からは少ないことが分かります。
ですが、タクシー運転手の年収は都市部のほうが多い傾向があるため、働く地域によってはここで挙げたタクシー運転手(男)の平均年収よりもたくさん稼ぐことができます。
全国ハイヤー・タクシー連合会の統計に基づいています。
地域によって平均年収が変わる
タクシー運転手の平均年収は地域によって変わります。
全国ハイヤー・タクシー連合会によると、令和元年のタクシー運転手(男)の地域ごとの平均年収は次のとおりです。
- 東京 484万0,000円
- 神奈川 414万2,100円
- 大阪 412万6,000円
- 愛知 335万7,100円
- 京都 386万6,900円
- 福岡 304万3,000円
タクシーに転職するときには、あたなが働こうとしている地域の平均年収がどれくらいかを事前に知っておくと、収入のおおよその見込みがたつかと。
また、県のなかでも営業するエリアによって平均年収は偏りがあることもあります。
例えば愛知県のタクシー運転手の平均年収は335万円となっていますが、愛知県のなかでも名古屋と郊外とで平均年収には差があります。
都心部である名古屋市で営業しているほうが、人口が多く流しのタクシー利用客も多く平均年収が高いことが予想されますね。
会社によって平均年収が変わる
タクシーは会社によって平均年収がかわります。
大手のタクシー会社のほうが平均年収が高い傾向があるかと。
大手タクシー会社のほうが平均年収が高い理由をまとめてみました。
- 予約客の囲いこみができている。
- 流しでも大手を選んで乗ってくる顧客がいる。
- 法人とチケット契約をしている。
- 駅や病院などと、独占待機の契約をしている。
ここで挙げた大手タクシー会社のほうが有利なてんは、コロナでタクシー利用客が減っているいまは、とくに大きくなってきています。
タクシー会社によっては、ホームページ上で自社の平均年収を公開しているところもあるので、確認しておくとよいでしょう。
タクシーの給料体系について

タクシーの給料については、一般的にあまり知られていないと思います。
わたしは現在タクシー運転手として働いているので、わたしが所属するタクシー会社の例を出しながらタクシーの給与体系についてこれからご説明します。
タクシーの給料は歩合制が基本
タクシーの給料は歩合制基本です。歩合制をさいようしているタクシー会社がほとんどでしょう。
歩合制とは、売上げにおうじて給料が支払われる給料制度です。
歩合制のなかでも、完全歩合制と一部歩合制とがあります。
- 完全歩合制の給料=売上×歩合率
- 一部歩合制の給料=売上×歩合率+固定給
例えば、月間の売上が70万円だった場合にどのように給料が計算されるかは下記のとおりです。歩合率と固定給はあくまでも例として計算しています。
完全歩合制
70万円(売上)×50%(歩合率)=35万円(給料)
一部歩合制
70万円(売上)×30%(歩合率)+14万円(固定給)=35万円(給料)
完全歩合制のメリットは、売上が良ければ良いほど給料が増えることです。
反対に売上が悪いと、それだけ給料も減ることになります。
一部歩合制のメリットは、売上が悪いときでも固定給によって最低限の給料が保証されていることころですね。
固定給によってある程度の給料が保証されながら、売上が上がればさらに稼ぐことができます。

さまざまな手当がつくタクシー会社もある
タクシー会社によってもらえる手当はかわるかと思いますが、わたしが所属するタクシー会社の場合を例にどのような手当があるかを説明しますね。
- 日祝手当 日曜や祝日に乗務するともらえます。
- ランク手当 日ごとに売上が一定基準以上あるともらえます。
- 走行手当 日ごとに走行距離が一定基準あるともらえます。
- 回数手当 日ごとに乗車回数が一定基準以上あるともらえます。
- 有給手当 有給休暇を使うともらえます。
- 資格手当 タクシー業務にかんする資格をとるともらえます。
- 役付手当 主任やリーダーなど役職がつくともらえます。
- 家族手当 扶養家族がいるともらえます。
わたしは完全歩合制ではたらいていますが、これらの手当が歩合給に加えてもらえています。
ボーナスがもらえるタクシー会社もある
タクシー会社によってはボーナスがもらえる会社もあります。
ちなみに、全国ハイヤー・タクシー連合会によると、タクシー運転手(男性)の平成30年の年間ボーナスの平均は19万5,800円でした。
わたしもボーナスがもらえるタクシー会社に勤めていますが、ボーナスは年に3回もらえていますね。
わたしが所属するタクシー会社ではボーナスの算定方法が、売上におうじて一定率がもらえるので歩合制のようなかたちかと。
ボーナスがもらえないタクシー会社であっても、そのぶん歩合率が良かったりするので、いちがいにどちらが良いとは言えませんが、わたしはボーナスがもらえると貯金ができたり旅行にも行けているので助かっています。
会社によっていろいろな特典もある
タクシー会社によってはさまざまな福利厚生上の特典があることが。
- 営収向上のイベント
- 食事会や社員旅行
- サークル活動
- 営収向上のための勉強会
わたしが所属するタクシー会社では、かきいれどきである12月に毎年営収向上のイベントがあり、乗務員のモチベーションをあげるために会社が設定する売り上げ目標を達成すると景品や賞金がもらえます。
食事会や社員旅行については、コロナになって行われなくなってはいますが、コロナになる前は年に数回開催されていました。
サークル活動については、わたしが所属するタクシー会社では行われていませんが、会社によっては野球やサッカーなどのサークル活動が行われているようです。タクシーのしごとは運動不足になりやすいので、このようなサークル活動に参加することもいいですね。
わたしが所属するタクシー会社では、営収向上のための勉強会がおもに新人ドライバーのために行われていますが、コロナで売上をあげることが大変になってきており、経験年数がある乗務員であっても自身の営業方法を見直すために参加できるようになりました。
タクシー運転手のメリットとデメリット

タクシーに転職を考えているかたは、転職してから「しまった!」ということにならないように、メリットとデメリットを知っておいたほうがいいと思います。
わたしがこれまで約5年間タクシー運転手を続けてきて感じているこの仕事のメリットとデメリットについてあげてみたいと思います。
- 地理やお店に詳しくなれる。
- お客さまからチップをもらえる。
- 人間関係の悩みから解放された。
- タクシードライバーは評価基準が明確。
- 事故のリスクがある。
- 職業病のリスクがある。
- 給料が固定されていない。
- 社会的な地位が低い。
タクシーに転職するメリットとデメリットについてさらに詳しく知りたいかたは、こちらの記事で解説しているので、良かったらごらんください。
稼げるタクシー運転手の特徴

タクシー運転手は売上げをたくさんあげることができれば、それだけたくさん稼ぐことができます。
では稼げるタクシードライバーにはどのような特徴があるのでしょうか?
わたしが考える稼げるタクシー運転手の特徴をまとめてみました。
- ふだんから情報収集している。
- 営業エリアの範囲が広い。
- 得意なエリアを持っている。
- 平均の営業回数が多い。
ふだんから情報収集している。
稼げるタクシー運転手は、どの時間にどこの場所を流せばお客さまに出会えるか情報を豊富にもっています。
このような情報は、同じ会社のドライバーとの会話からや、会社で保管している営業日報から得ることができます。
営業エリアの範囲が広い。
稼げるタクシー運転手は、苦手エリアをつくらず広い範囲で営業していることが多いです
営業範囲が広いメリットは、それだけ営業チャンスが多くなることと、回送時間を減らせることにあります。
例えば、A駅でお客さまをお乗せし、B地点までご案内したときに、B地点でお客さまを降ろしたあともう一度A駅に回送で戻るよりも、B地点周辺でお客さまを探してそこで別のお客さまをお乗せしたほうが売上は上がりやすいからですね。
得意なエリアを持っている。
タクシーで得意エリアをもっていること強いです。
もしかしたら営業エリアが広いことと矛盾するように感じるかもしれませんが、得意エリアを持ちながら、なおかつ営業エリアが広いほうがタクシーは最強です。
コロナでタクシーの全体的な利用なげんざいではとくに、ここにこればお客さまをお乗せできるという得意エリアを持っていることが何よりの強みに。
平均の営業回数が多い。
稼げるドライバーほど営業回数がやたらと多いです。
単価が高いほうが稼ぎやすいという考えかたもありますが、タクシーの営業は確率論です。
たくさんお客さまをお乗せしているほど、ロングの高単価のお客さまに出会う確率も高くなります。
まとめ

タクシー運転手の平均年収は、全体的な労働者の平均と比べると低くなっていますが、働く地域やタクシー会社によって変わってきます。
タクシーに転職するときは、エリアごとの平均年収を知ったうえで、より平均年収が高いタクシー会社を選ぶことで、稼げる金額も変わってくるでしょう。
タクシーの給料は歩合制が基本なので、売上をあげることができれば、平均年収よりも多く稼ぐことができます。
タクシーに転職する方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
タクシーへの転職を成功させるためのノウハウを解説しているので、よかったらご覧ください。
タクシーで稼ぐには会社選びが大切

タクシーで稼ぐためには、会社選らびが非常に大切です。
そのためには情報収集が必要。転職するまえに、より多くのタクシー会社の求人の中から、自分の条件にあったタクシー会社や平均年収が高いタクシー会社を選べるかどうかで、転職後のあなたの年収が変わってくるでしょう。
わたしがオススメする方法は、タクシー専門の転職サイトを利用することです。
これからご紹介するタクシー専門の転職サイトを利用するメリットをご紹介しますね。
- 多数の求人案件から選べる。
- 優良企業のみの取り扱い。
- 専門のコンサルタントに相談できる。
- 入社後もしっかり稼げるようにサポートがある。
- 東京をメインに、広い地域で転職案件がある。
わたしも実際にこの転職サイトに登録しています。無料で登録や相談ができるので安心して使ってみてください。
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