働きかたと待遇

二種免許を持っていなくても、タクシーに転職できる。会社が費用を負担してくれる。

タクシーに転職を考えている人
タクシーに転職を考えている人

「タクシーに転職したいけど、二種免許は持っていません。」

「二種免許をとるためには、お金も時間もかかりそう…。」

この記事を読んで分かること

二種免許を持っていなくてお金がなくても、タクシーに転職する方法が分る。

この記事の信頼性

しょうた
しょうた

この記事を書いているわたしは、タクシー歴5年目の現役ドライバーです。

わたしもタクシーに転職する前はアパレル販売員をやっていて、二種免許は持っていませんでした。

この記事では、二種免許を持っていないわたしが、どのようにしてタクシー運転手なったかを解説しています。

二種免許の費用を会社が負担してくれる

二種免許は持っていなくても、自動車学校の講習費と試験場の受験料すべてタクシー会社が負担してくれる場合が多いです。

わたしが入社した会社は、二種免許取得するための費用はすべて負担してくれて、二種免許を取得するあいだの期間、給料が支給されました。

このように二種免許取得のための費用が免除されたり、自動車学校に通い試験を受けるまでの期間の給料が支給されるタクシー会社が多いとは思いますが、このような制度があるかどうかについて、会社の説明会や面接に参加したときに担当者に確認したほうが良いでしょう。

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二種免許の費用負担の条件がある場合がある

二種免許の費用を会社が負担してくれるのは大変ありがたい制度ですが、費用負担のための条件がある会社もあります。

このことも会社説明会や面接に参加した際には確認したほうがよいでしょう。

わたしが入社したタクシー会社の場合は、3年間継続して勤務することが、二種免許取得費用免除のための条件でした。

このような場合3年以内に退職してしまうと、二種免許の取得費用を払わなければいけなくなるので注意が必要ですね。

二種免許と一種免許の違い

二種免許と一種免許の大きな違いは、二種免許は旅客自動車(お客さまをお乗せして走る)だというところです。

自動車学校で学習することは、学科と実技ともに一種免許の内容と重なるところが多く、一種の内容に旅客自動車という部分がプラスされるだけですね。

実際にわたしが自動車学校に通ったときの感想は、一種免許のときに近いですが、学科で二種免許制度と旅客自動車がプラスされており、実技が少し難易度が上がっていました。

二種免許試験を受験できる条件

現行法
  • 21歳以上であること。
  • 普通一種免許を持っていて、運転歴3年以上

現行法ではこのようになっていますが、タクシー業界は人材が不足しているため今後条件が緩和されるようです。2020年9月現在は、上記の現行法のままです。

改正後
  • 19歳以上であること
  • 普通一種免許を持っていて、運転歴1年以上

この改正案は、国会を通過しており、2022年までに施行される予定です。

実際に二種免許を取得した、わたしの感想

しょうた
しょうた

わたしが実際に二種免許を取得したときの、自動車学校と試験所の感想をのせておきますね。

どの自動車学校に通うかにもよりますが、二種免許を取得するまでのイメージがしやすいと思います。

自動車学校に通った感想

自動車学校にじっさいに通った感想は、受験者が一種免許に比べて少ない教室はこじんまり、同じクラスの生徒数は少なかったです。このためクラスの雰囲気はアットホームに感じましたね。先生に質問がし易かったです。

学科にかんしては、難易度は一種免許とほとんど変わらず、旅客自動車のぶんだけ範囲が増えていました。

自動車学校で行う模擬テストについては、教科書の復習と模擬テストの問題を繰り返し解くことで、点数が改善されていきました。本番の試験所での試験までに、模擬テストをしっかりと繰り返し解くことで合格は可能でしょう。

実技については、S字やクランクの難易度が一種免許にくらべてやや上がっているように感じました。路上ではUターンをさせられることも何度かありましたよ。

これはタクシーの性質である、お客さまを乗せて走る、狭い生活道路を走ることが多いということを考えた内容でしょう。

わたしは現在タクシー運転手として働いていますが、実際の営業ではお客さまの要望でUターンすることが必要になったり、路地裏のご自宅へご案内するために狭い道を通ることがよくあります。

なので自動車学校で習ったことは、タクシーの仕事にたいへん役立っていると感じています。

自動車学校に通った期間は、わたしのときは入校してから卒業検定の日までの10日間でした。いがいと期間は短いですよね。

げんざいコロナなので、自動車学校に通うことじたい心配されるかたもいるかもしれませんが、ほとんどの自動車学校で、除菌、換気、検温といったコロナ対策がされているようですね。

気になるかたは、自動車学校のホームページを見てみることをおすすめします。

深視力検査がある

二種免許では、自動車学校に入る前に深視力検査が行われます。

深視力検査とは、物体との距離感があるかを図るための検査です。走行時に車間距離や障害物、信号との距離感が正確であるかを知るためです。

わたしが実際に深視力検査を行ったときは、最初は検査自体に慣れていないため難しく感じました。何回か検査を行ってもらって慣れ、検査に通ることができました。

YouTubeなどで深視力検査の動画が上がっているので、検査の前日などに慣れておくとよいですが、検査前にはなるべく目を休ませておいたほうがよいでしょう。

試験所での学科試験

わたしは、試験所での学科試験に一発で合格しましたが、試験当日は緊張しました。

試験に落ちる人はほとんどいないようですが、自動車学校でおこなった模擬テストよりは難易度が高かったですね。

なので試験最中はすこし焦りましたが、試験までに模擬テストを何回も繰り返し解いていたため冷静に回答していくことができました。

模擬テストを繰り返し解くにあたっては、暗記する部分と、考えて解答を導く力をつけるようにしたほうがいいでしょう。

暗記だけだと、模擬テストと違う問題が出てきたときに解くことができなくなってしまうからですね。

実技にかんしては、自動車学校で実技の検定に通っているため、試験は免除されました。

試験をおこなた数時間後に合格者が発表されます。

発表されるまでは緊張していましたが、じぶんが合格したことが分かったときはとても嬉しかったのを覚えています。

自動車学校で学んだことが、実際のタクシー業務で役立っている

わたしは二種免許を取得してからタクシー運転手を4年半続けていますが、自動車学校で学んだことが、実際のタクシー業務でも生かされています。

げんざい黒塗りのハイクラスタクシーで乗務しています。法人のいわゆるVIPのお客さまをお乗せすることもありますし、ご高齢のお客さまを病院へお送りする機会も。

お客さまをご自宅へご案内するために、とても細い生活道路に入り車を擦らないかとヒヤヒヤする経験はいまでもありますね。

ですがこのようなときでも冷静に対処して事故無くこれているのは、自動車学校で基礎を学び、それをもとに経験を積み重ねてこれたためだと思います。

まとめ

これまでに説明させて頂いたとおり、タクシー運転手は二種免許を持っていない方でも、入社後に会社負担で二種免許を取得することができます。

このように二種免許取得の費用を負担してくれるタクシー会社は多いですが、そのための条件があることがあり確認が必要です。

そのために、会社説明会や面接にいちど参加してみて、じっさいにタクシー会社の採用担当者に聞いてみましょう。

さいきんは、インターネットから応募や相談ができるようになっていますね。

無料で相談や登録ができるサイトのリンクを貼っておきます。

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二種免許が一種免許と違うところは、お客さまを乗せて走るという部分(旅客自動車)です。

自動車学校や試験の内容については、一種免許と重なる部分が多いですが、旅客自動車に関わる部分が追加されていて、難易度も少し高くなっています。

受験資格については、現行法では21歳以上で運転歴3年以上が条件ですが、2022年までには運行法改正で19歳以上で運転歴1年以上に緩和される予定に。

自動車学校では、試験対策として以外にも、実際にタクシー運転手をやっていくうえで必要なことを学ぶことができるので、大変に感じるかたもいるかもしれませんが、がんばって試験合格していただきタクシー運転手のなかまが増えることを願っております。

タクシーに転職する方法について、別の記事で詳しく書いています。

現役ドライバーがオススメする、タクシー転職を成功させる方法はこちらから。

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